2018年07月

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ロクロから顔をあげると、まだお昼過ぎだというのに部屋が暗くなっていました。まもなく激しい夕立が降り始め、あぁ・・・また雨かぁ・・・と、しばらくぼんやり眺めていました。

次第に、雨粒が屋根を激しく鳴らす音も大きくなり、なんだか少し怖くなって裏口から外の様子を伺おうとして、びっくり!窯場の天井から、滝のように雨漏りしてるじゃないですか!

慌てて、バケツやブルーシートで応急処置したものの、棚板やツクといった基本的には濡らしてはいけない、窯の道具がすっかり濡れてしまいました。
窯自体はあと少しのところで、滝の流れからはそれでいて、なんとか難は逃れたと思いますが・・・。


今年は、地震や大雨でなかなか気が休まらないです。でも、それは皆んな一緒。なんとか乗り切らないと。

大雨の後、空はすっかり夏の空に。少し悲しい青です。


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こんなにもたくさん雨が降る前に、窯を焚いていました。

ちょうど窯の温度も下がり、窯出しができる状態になったものの、酷く降り続く雨に、浸水や雨漏りの心配もあったので、蓋を開けずにいました。

ようやく今日、厚い雲の切れ間から青空も見え始め、やっと窯出しができました。

窯の1番底に入っていた、掌にすっぽり隠れてしまうほどの小さな花器。煙突の部分は、ごくごく小さな試験管です。
思うように制作できず、悶々としていた私の小さな希望の光になりました。

とはいえ・・・、

粘土の入荷も未だできないまま、粘土も底を尽きました。泣!

この豪雨は北陸も例外ではなく、豪雪の被害からようやく立ち上がったばかりの粘土屋さんも大変だったご様子。無理は言えません。

小さなモノを作りつつ、時間稼ぎしています。これは、箸置きの素地です。

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